Japanese
English
特集 外科と大腸—癌とポリープを中心に
大腸のポリープおよびポリポージスと取扱い
Surgical management of polyp and multiple poyplosis of the large intestine
北条 慶一
1
Keiichi HOJO
1
1国立がんセンター外科
pp.31-38
発行日 1973年1月20日
Published Date 1973/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205731
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
近年,内視鏡やレントゲン検査による診断技術の進歩により,大腸のポリープ・ポリポージスが発見される機会がふえ,また大腸のいかなる部位でもファイバースコープ下で,生検による組織診断,さらにポリープ切除も可能となりつつある.
また,従来からのポリープと癌との関連についての議論1)のほかに,とくに,大腸の家族性ポリポージスにおける結腸全剔と自然肛門の保存に関する是非がMoertelらの報告2)(1969)によつて再び医学上のコントラバシイの一つとなつてきた.
ここに,大腸のポリープ・ポリポージスを癌化の問題や治療の面について,私どもの経験および,文献的な考察を述べてみたい.
Copyright © 1973, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.