Japanese
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初心者講座 食道検査法・7
X線所見の読み方(3)
How to Diagnose Esophageal Diseases (7)
八巻 悟郎
1
Goro Yamaki
1
1虎の門病院放射線診断学科
pp.813-818
発行日 1988年7月25日
Published Date 1988/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403108284
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1.はじめに
X線検査において,上皮内癌(ep癌)はその拾い上げはもとより,存在がわかっているときでも,病巣を明確に写し出すことはなかなか容易でない.しかし,粘膜筋板までの癌(mm癌)の約60%,粘膜下層まで浸潤した癌(sm癌)の約80%はルーチンX線検査で見つかっている.さて,ep癌はもとよりmm癌,sm癌について,術後の病理学的な所見と対比すると,①病変の輪郭-病変の大きさ,隆起の形・表面の陥凹の有無,陥凹面の性状などがX線のイメージと異なることがしばしばである.②上皮内進展については,頻度の多さと大きさ,そして方向性の多様が,また,③多発病変については,その存在についてである.
そこで,これらの点について,どのくらいX線は病変を写し出せるか,そして読影に際しては,どのような注意が必要かをみた.
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