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海外文献紹介「びまん性疣状胃炎」
梅津 真理
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1関東逓信病院消化器内科
pp.460
発行日 1979年4月25日
Published Date 1979/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403107650
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Diffuse varioliform gastritis: R. Lambert, C. Andre, B. Moulinier & B. Bugnon (Digestion 17: 159~167, 1978)
LyonのEndoscopy Centerで,8年間に90例(0.3%)のDiffuse Varioliform Gastritis(D. V. G.)を経験した.胃体部に大きなひだがあり,胃体部と幽門部に粘膜のびらん性隆起がみられる亜急性胃疾患である.幽門部のみに病巣が限局しているAntral V. G.はD. V. G.より頻度は高い(16例)が,特徴的な症状を示さない.
D. V. G.の症状には2種類あり,定期的な心窩部痛があり食事で軽快する偽潰瘍型(70%)と,悪心嘔吐,食思不振,体重減少があるが痛みは少ない偽新生物型である.症状がしばしば突然出現して,1~3カ月続き突然治るが再発することも多い.浮腫と低蛋白血症は2例に,消化管出血は3例にみられた.
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