胃と腸ノート
疣状胃炎に合併した早期胃癌(2)
村島 義男
1
,
八百坂 透
1
1札幌厚生病院消化器科
pp.64
発行日 1976年1月25日
Published Date 1976/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403107071
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〔症例 2〕T. U. 75歳 女
空気の少なめの前幽門庭部の前壁二重造影像では,胃角から幽門にかけて粗大顆粒状の粘膜像があり,一部はポリープ状に散在し,一部は粘膜ひだの上に蛇玉状の所見がみられたが,やや空気を追加したものでは図1のように粗大顆粒状の粘膜像の中に矢印の部位に一致して,ほぼ全周性に小隆起に囲まれた不整形の浅い陥凹がみられる.以上により疣状胃炎も考えたが,矢印の部位はⅡa+Ⅱc型の早期胃癌を否定できなかった.
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