胃と腸ノート
疣状胃炎に合併した早期胃癌(4)
村島 義男
1
,
八百坂 透
1
1札幌厚生病院消化器科
pp.370
発行日 1976年3月25日
Published Date 1976/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403107128
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〔症例4〕T. R. 57歳 男
図1は圧迫像で幽門前部大彎よりに小さいポリープ状隆起がある.図2は小伸展の背臥位二重造影像で,ポリープ状隆起(太い矢印)の口側に接して不規則な溝状の小さい陥凹(細い矢印)があるのを認める.図3はJFによる近接像である.半球形の小隆起をかこんで,溝状の不規則な浅い陥凹があり白苔の付着をともなう.悪性びらんを考えⅡa+Ⅱcの周辺陥凹型と診断した.なお周辺のAreaには典型的な症状胃炎の像に乏しかった.
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