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書評「わが生涯の一期一会―大外科医ルネ・ルリィシュの自伝」
稲田 潔
1
1岐阜大学
pp.194
発行日 1978年2月25日
Published Date 1978/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403107212
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本書はルリィシュ症候群,動脈周囲交感神経切除術などで有名なフランスの外科医René Leriche教授(1879~1956)の自叙伝の飜訳書である.ちょうど日本で本年(1977年)8月に第13回国際心臓・血管学会,9月に第5回万国外科学会が開催されたが,前者にはLeriche記念講演が,後者にはLeriche賞が制定されていることからも,同教授が血管外科領域で尽した功績の大きいことがわかり,この両学会と時期を一にして本書の刊行をみたのはまさに時宜を得たともいえる.
Leriche教授は1924年より永年ストラスブルグ大学の教授として教育・研究活動を行い,のちにはCollège de Franceの教授とl' Académie des Sciencesの会員に推されており,医師として到達しうるすべての栄誉を得られた偉大な外科医である.
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