Japanese
English
発言あり
一期一会
小泉 直子
1
,
染谷 四郎
2
,
丸山 博
3
1兵庫医科大学公衆衛生学教室
2国立公衆衛生院
3大阪大学
pp.593-595
発行日 1992年9月15日
Published Date 1992/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900638
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「保健・医療・福祉の連携」
人と人との関わりの中で生まれた一期一会の倫理は,現代社会において最も必要とされる振舞いである.しかし,老人に対する尊敬意識の低下,核家族化,精神的なものから物質的なものへの価値観の変化などが急速に起こってきた時代に育ってきた者に,「高齢化社会に対応するためには,一期一会の気持ちで人と接するようにすべきである」という意識に変えることは至難の技である.
現代の学生が特別養護老人ホームに実習に行くと,入浴,食事の介助,失禁交換などの介護に対して,機械化すべきであるという言葉が返ってくるのにびっくりさせられ,これは恐らく老人と暮らした経験がないため,話し掛けのチャンスや話題に苦慮した結果かもしれないと独り合点している.国は今後の高齢化社会に備えて,プライマリ・ケアを推進し,保健・医療・福祉の連携による包括的健康施策を打ち出しているが,そのための具体策はほとんど進行していないといえる.兵庫県医師会では,平成元年に痴呆性老人に対するこれら三者の連携状況に関する調査を行った.

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