Japanese
English
今月の主題 胃癌の発育経過
主題症例
A.胃癌の発育経過(形態の変化を中心として)
1)隆起型胃癌の発育経過
Case 2 粘膜下腫瘍様の像を示した進行癌例
A. Macroscopic changes of gastric cancer (centering on morphologic changes)―1) Macroscopic changes of protruding type gastric cancer (cases 2)
細井 董三
1
,
鎗田 正
1
,
白壁 彦夫
1
,
木村 正喜
2
K. Hosoi
1
1順天堂大学消化器内科
2厚生中央病院消化器科
pp.12-13
発行日 1978年1月25日
Published Date 1978/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403107167
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- Abstract 文献概要
粘膜下腫瘍として経過観察中,2年後に表面に潰瘍を生じ,潰瘍底からの生検で初めて癌の診断が得られたunclassifiedの肉眼型を示す進行癌の例である.
患 者:大○敏○ 62歳 男
1973年12月,職場検診で胃角変形を指摘され,生検で癌の疑いと診断された.しかしその後,再三の生検にも拘らず,癌が証明されないため,経過観察されていたが,術前7カ月頃から隆起が急に目立つようになり,術前2ヵ月には隆起の表面に潰瘍を生じてきた.この潰瘍底からの生検で未分化癌が証明されたため,1976年11月手術を施行した.
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