Japanese
English
今月の主題 胃癌の発育経過
主題症例
A.胃癌の発育経過(形態の変化を中心として)
2)陥凹型胃癌の発育経過
Case 11 粘膜不整→Ⅱc→Ⅱa+Ⅱc→Borr.2の発育進展例
A. Macroscopic changes of gastric cancer (centering on morphologic changes)―2) Macroscopic changes of depressed type gastric cancer (cases 11)
細井 董三
1
,
鎗田 正
1
,
白壁 彦夫
1
K. Hosoi
1
1順天堂大学消化器内科
pp.30-31
発行日 1978年1月25日
Published Date 1978/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403107176
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初回の内視鏡像では粘膜不整と軽い発赤の所見であったものが,4年4カ月の経過中にⅡc型,さらにⅡa+Ⅱc型早期癌を経て,Borrmann 2型の進行癌に発育進展したと思われる例である.
患 者:加○文○郎 60歳 男
1969年6月,全身倦怠感,眩暈とともに吐血し,X線および内視鏡検査で,胃体部後壁に潰瘍を指摘された.1年後の内視鏡検査で前庭部にⅡc様病変を認め,生検を行ったがnegativeと診断された.以後,体部病変を中心に定期的に経過検査を受けてきたが,1973年11月,胃X線検査で前庭部の以前Ⅱc様病変を認めた部位にBorrmann 2型病変が発見され,生検でも腺癌が証明されたため胃切除術を施行した.
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