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今月の主題 大腸癌存在診断の実態―m癌を除く
座談会
大腸癌存在診断の実態―m癌を除く―
Conversazione―Screening of Colorectal Cancer: How and Why It was Missed?
今井 裕
1
,
横山 善文
2
,
平田 一郎
3
,
宮岡 正明
4
,
斎藤 征史
5
,
鶴田 修
6
,
今村 哲理
7
,
多田 正大
8
,
丸山 雅一
9
Masahiro Tada
8
,
Masakazu Maruyama
9
1慶應義塾大学放射線科
2名古屋市立大学第1内科
3大阪医科大学第2内科
4東京医科大学第4内科
5県立がんセンター新潟病院内科
6久留米大学第2内科
7札幌厚生病院消化器科
8京都第一赤十字病院第2内科
9癌研究会附属病院内科
pp.846-859
発行日 1993年7月25日
Published Date 1993/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403106224
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多田(司会) 大腸癌検診がスタートして,これからは専門医のみならず,様々な立場の人が大腸の検査を担当しないといけなくなる時代がもうそこまで来ています.しかし,大腸の検査はけっして容易な検査ではありません.そこで,大腸癌の存在診断がどの程度の精度で行われているか,裏返せばどのぐらい誤診や見逃しがあるのかということを明らかにして,それに対する対策を考えてみることは有意義だと思います.今日お集まりいただいた先生がたはこの道のエキスパートですので,そのデータが必ずしも日本全体の一般的なデータを反映しているかどうかはわかりませんが,忌憚のないご意見をお伺いして,現在の大腸の診断の実態を明らかにしてみたいと思います.
この座談会でm癌を除外しますのは,現在,小さな癌に対する病理診断基準がいろいろと揺れ動いており,癌のcriteriaがはっきりしませんので,m癌を問題にするとデータが多少不均一になる恐れがあります.そこで,誰もがはっきり癌だと共通に認識できるsm癌以上を取り扱うわけです.
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