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今月の主題 早期大腸癌の深達度診断にEUSと拡大内視鏡は必要か
座談会
早期大腸癌の深達度診断にEUSと拡大内視鏡は必要か
Conversazione―Are Endoscopic Ultrasonography and Magnifying Colonoscopy Necessary for Diagnosis of the Depth of Invasion in Early Colorectal Cancer ?
斉藤 裕輔
1
,
田中 信治
2
,
工藤 進英
3
,
藤井 隆広
4
,
津田 純郎
5
,
宇野 良治
6
,
丸山 雅一
7
,
多田 正大
8
Masakazu Maruyama
7
,
Masahiro Tada
8
1旭川医科大学第3内科
2広島大学医学部光学医療診療部
3昭和大学横浜市北部病院消化器センター
4国立がんセンター中央病院内視鏡部
5福岡大学筑紫病院消化器科
6函館高橋病院
7早期胃癌検診協会
8多田消化器クリニック
pp.837-862
発行日 2001年5月25日
Published Date 2001/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403103239
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丸山(司会) 本日は「早期大腸癌の深達度診断にEUSと拡大内視鏡は必要か」というテーマで座談会を開きます.
先ほどお年を聞いてみたのですが,工藤先生を除く5人の方は40~43歳です.工藤先生は53歳,多田先生は57歳,私は59歳.司会の2人は50歳の半ばを超えています.同じ大腸の仕事をやってきた中でもかなり年齢差があります.これから論ずるのは,極めて新しいmodalityについてなので,8人の間には考え方の差があると思います.かと言って若い世代の40代の先生方が同じ意見では困ると思うし,相互にホットな議論で盛り上げてもらいたいと思います.早期大腸癌の深達度診断にEUS(endoscopic ultrasonography;超音波内視鏡)と拡大内視鏡は必要か,ということを論じていきますと,形態学の中で分析を細かくすればするほど,物事の本質というのは見えてくるのかという,まだ実は解決されていない命題に突き当たります.小さく細かくやっていくことで,何か差のあるものの区別ができるか,ということに迫る問題だと思うので,modalityとしていいとか悪いとかという問題以外の,もっと大きな形態学上の大問題を含むものであると思います.その辺も含めて議論をお願いします.
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