Japanese
English
今月の症例
1.0-Ⅱa型食道ep癌の1例
I. Type 0-IIa Intraepithelial Cancer
有馬 美和子
1
,
神津 照雄
1
,
磯野 可一
1
Miwako Arima
1
1千葉大学第2外科
pp.252-253
発行日 1994年3月25日
Published Date 1994/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403105742
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〔患者〕65歳,男性.嘔吐,心窩部痛を主訴に,急性胃腸炎で入院した際行った内視鏡検査で,食道に異常を発見された.
〔食道内視鏡所見〕通常観察では上切歯列より35cmの前壁,1時方向に平坦な黄白色調の隆起性病変を認めた.隆起の立ち上がりおよび境界は明瞭で,病変の辺縁部まで正常粘膜の血管透見が観察された.これに連続して前壁から左側壁には横長に,より丈の低い隆起が認められた.やはり色調は黄色味を帯びて,内部にはわずかな凹凸があり細かい網目状の模様を伴って,粗糙であった.病変は内腔の約1/3周を占めていたが,壁の伸展性は保たれていた(Fig. 1~3).
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