Japanese
English
今月の症例
0-Ⅱc型食道癌の1例
Type 0-IIb Esophageal Cancer, Report of a Case
有馬 美和子
1
,
小出 義雄
1
,
磯野 可一
1
,
神津 照雄
2
,
海上 雅光
3
Miwako Arima
1
1千葉大学第2外科
2国保成東病院
3わたり病院病理科
pp.568-569
発行日 1996年4月25日
Published Date 1996/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403104123
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
〔患者〕61歳,男性.8年前(1987年)に肝硬変による食道静脈瘤に対して,内視鏡的食道静脈瘤硬化療法を施行した.その後,定期的に内視鏡検査で経過観察していたところ,1995年11月,食道に病変を発見した.
〔食道内視鏡所見〕通常観察で上切歯列から27cmの6時方向に,2mm程度の微細血管が集まったような,わずかな発赤に気付いた.そのほかには,明らかな発赤やびらんは認められなかった(Fig. 1).ヨード染色を行うと同部は約15mmの範囲で比較的境界明瞭な不整形の不染を呈した(Fig. 2)。病巣中央部からFig. 3のように生検を1個採取した.
Copyright © 1996, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.