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書評「スタンダードテキスト 腹腔鏡下外科手術Surgical Laparoscopy」
杉町 圭蔵
1
1九州大学医学部第2外科
pp.32
発行日 1994年2月26日
Published Date 1994/2/26
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403105701
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1990年わが国において,初めて腹腔鏡下胆嚢摘出術が開始されてから既に3年が経過した.腹腔鏡下外科手術は従来の手術に比べ,侵襲が非常に少なく,術後疼痛も軽く,早期社会復帰が可能であり,患者に歓迎される治療法である.世界中そうであるように,本邦においても腹腔鏡下胆嚢摘出術は爆発的に普及し,現在では数百の施設で施行されている.また同時にこの腹腔鏡下外科手術は,胆嚢摘出術以外にも広くその適応が拡大され,虫垂切除術,鼠径ヘルニア手術,腸管切除術などが実際に行われている.この腹腔鏡下外科手術の普及は,外科学の大きな進歩を成すものと期待している.
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