Coffee Break
「早期胃癌1993」の早期胃癌肉眼分類典型例をみて(1)
髙木 國夫
1
1林外科病院
pp.60
発行日 1994年1月25日
Published Date 1994/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403105655
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早期胃癌研究会30周年記念大会が,1993年2月13日,ホテル・ニューオータニで開催された.1,250人の先生方が参集して成功裡に終わった大会の好印象を持ちながら,この大会に間に合った本誌増刊号の「早期胃癌1993」を手にすると,早期胃癌典型例11例が巻頭を飾っていた.この11例を通覧してまず気づいたのは,X線所見に比べて内視鏡所見,肉眼所見の呈示がお粗末に尽きることである.
X線所見では色がない.だから,黒白で表現するには粘膜の凹凸をどのようにすればよいかをいつも考えている.一方,内視鏡検査では色があるから,色の変化に頼りすぎて,粘膜の凹凸を表現するのに色素撒布すればよいと甘く考えている.
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