Coffee Break
「早期胃癌1993」の早期胃癌肉眼分類典型例をみて(2)
髙木 國夫
1
1林外科病院
pp.184
発行日 1994年2月25日
Published Date 1994/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403105685
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早期胃癌肉眼分類典型例を通覧して,X線所見に比べて内視鏡所見,肉眼所見の呈示がお粗末であること,その原因について先号に種々述べたが,それぞれの症例について具体的に問題点を列記したい.
〔Case1〕この症例でまず気がつくのは,ポリペクトミー後のマクロの写真がないことである.次に,ポリペクトミー標本の切り出しの方法については,どうしたことか,切除標本の右半分が斜めに切り出され,左半分は短軸に平行に切り出されている.おそらくは,癌巣と切除断端との距離が短いために,右半分の全周性の断端浸潤癌の有無を知りたいためであろう.しかし,このような細長い標本では,短軸に平行な切り出しが行われるべきであろう.
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