Japanese
English
今月の症例
2.Schönlein-Henoch紫斑病の1例
II. Schönlein-Henoch Purpura, Report of a Case
五十嵐 正広
1
,
勝又 伴栄
1
,
西元寺 克禮
1
Masahiro Igarashi
1
1北里大学東病院消化器内科
pp.854-855
発行日 1995年6月25日
Published Date 1995/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403105443
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〔患者〕42歳,女性,会社員.1987年8月初旬から感冒様症状が出現.9月4日から関節痛,大腿部以下の下肢に紫斑が出現した(Fig. 1).9月9日には心窩部痛が出現し,黒色便,コーヒー様残渣を嘔吐したため入院となった.入院時,四肢を中心に紫斑,点状出血を認め,一般検査では尿蛋白,尿潜血陽性,白血球増多,CRP陽性,IgAの軽度高値を認めた.
〔小腸X線所見〕第2病日に施行した小腸造影検査では上部空腸に魚骨状陰影,Kerckring皺襞の腫大を認めた(Fig. 2).更に回腸にも粘膜の浮腫および栂指圧痕像などがみられた(Fig. 3).
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