特集 炎症性腸疾患1997
主題
Ⅰ.診断
1.潰瘍性大腸炎
(5)病理診断
渡辺 英伸
1
,
味岡 洋一
1
,
西倉 健
1
1新潟大学医学部第1病理
キーワード:
潰瘍性大腸炎
,
病理診断
,
生検部位
,
肉眼的特徴
,
組織学的特徴
Keyword:
潰瘍性大腸炎
,
病理診断
,
生検部位
,
肉眼的特徴
,
組織学的特徴
pp.309-316
発行日 1997年2月26日
Published Date 1997/2/26
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403105062
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要旨 潰瘍性大腸炎(UC)の病理診断は,“患者の病歴や症状のほかに,現在の所見と経時的所見とを含む以下の所見;一般検査所見,X線・内視鏡所見および病理形態所見”を総合したうえで行うことが基本である.UCは特徴的な肉眼像と組織像を有し,それらが内科的治療によって大きな変化を受ける.これらのことを熟知していると,肉眼像で正確に病変部を認識でき,診断に最適の部位から生検材料を採取することができる.更に,生検上での鑑別診断のためには,材料採取が,病変部内での種々の肉眼像から,病変境界部から,また正常に見える部からも行われるべきであることを強調したい.
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