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書評「「標準放射線医学」第5版」
隈崎 達夫
1
1日本医科大学放射線医学
pp.1018
発行日 1996年7月25日
Published Date 1996/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403104199
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多少おこがましい言い方かもしれないが,私自身27年間放射線医学一筋に勉強してきた思いは強い.途中からは,日常の診療以外は興味ある領域の研究に打ち込んできた.いわば,専門馬鹿であることに少しの疑念も挟まなかった.そして現在,逆に専門馬鹿だけでは通用し難い立場にあることに戸惑いを覚えることが少なくなくなった.そういうときに必ず開くのが正に本書である.私個人にとってはまがうことなき座右の書である.
学生の授業の前夜,スライドを見直しながら“標準放射線医学”を開いて,その項目に目を通す習慣はもう何年続いただろうか.“標準放射線医学”によって基礎的な知識をもう一度確かめ,自分なりの新しい工夫を加えながら学生の授業を行い,学生との質疑応答を楽しんでいる.この教科書の利用価値はいろいろな面で高い.
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