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書評「標準放射線医学 第4版」
河野 通雄
1
1神戸大学放射線医学
pp.1291
発行日 1992年11月25日
Published Date 1992/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403110032
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放射線医学は現代医学の全領域に必須の学問であり,これを1冊の書にまとめることは極めて困難であるが,1982年に有水・高島両教授の編集でうまくまとめられたのが本書の初版である.学生達もバイブル的に所持し,ポリクリでは,「この本にはこのように記載してあります」と指摘されたりしたものである.
その第1版の序文では“国家試験に合格して研修医に至るまで手離せない教科書”を基本方針の第1に挙げている.第4版にもこの方針が貫かれており,研修医はもちろん,実地医家や放射線科専門医でも知識のrefreshや整理のためにも役立つよう編纂されている.すなわち,本書の内容が陳腐化することなく放射線医学の最近の進歩に追随するよう,第一線の専門家によって執筆されているが,最新情報を網羅するために執筆者の入れ換えをするなどの思い切った配慮がなされている.
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