特集 図説 形態用語の使い方・使われ方
第Ⅱ部 検査手技・所見等の用語
b.X線・内視鏡所見用語
縦走潰瘍(longitudinal ulcer)
松川 正明
1
1昭和大学豊洲病院消化器科
pp.354
発行日 1996年2月26日
Published Date 1996/2/26
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403104026
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腸管の走行に沿った長軸方向の潰瘍を指す.縦走潰瘍に伴う所見として,長い潰瘍がすべて同じ深さではないため,健常部の粘膜が潰瘍によって引きつれて偽憩室形成をみる.また,直接所見として細長い白苔またはニッシェをみる.
食道では縦走性のびらんを数条認めるが,通常縦走潰瘍とは呼ばない.小腸・大腸病変で縦走潰瘍はみられる.縦走潰瘍病変のみられる疾患はCrohn病,虚血性疾患,薬剤性腸炎などである.
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