Japanese
English
症例からみた読影と診断の基礎
【Case 25】
Introductory Course for Practical Diagnosis〔Case 25〕
藤野 雅之
1
,
佐藤 公
1
Masayuki Fujino
1
1山梨医科大学第1内科
pp.794-797
発行日 1998年4月25日
Published Date 1998/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403103708
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〔患者〕64歳,女性.1997年2月中旬から下腹部痛あり,2月から6月までに4kgの体重減少をみている.4月下旬から心窩部痛が加わった.1958年虫垂切除術,1978年子宮摘除を受けている.家族歴には特記すべきことはない.身長146cm,体重45kg.理学的には貧血・黄疸はなく,リンパ節腫大もない.軽度の浮腫があるが,腹水は理学的検査では証明できず,腫瘤も触知せず,腹部に手術瘢痕が見られる以外は異常はない.内視鏡生検ではいずれも悪性所見はなく,Helicobacter pyloriはCLO test,培養,組織所見いずれも陽性であった.X線所見と内視鏡所見にかなりの食い違いがあるように思えたため,上部消化管内視鏡検査の再検を行った.
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