Japanese
English
今月の主題 小腸腫瘍―分類と画像所見
主題症例
小腸カルチノイド腫瘍の1例
Carcinoid Tumor of the Small Intestine, Report of a Case
平川 克哉
1,2
,
松本 主之
3
,
八尾 隆史
4
Katsuya Hirakawa
1,2
1新日鐵八幡記念病院内科
2川崎医科大学消化器内科Ⅱ
3九州大学附属病院光学医療診療部
4九州大学大学院形態機能病理学
キーワード:
小腸カルチノイド腫瘍
Keyword:
小腸カルチノイド腫瘍
pp.912-913
発行日 2001年6月25日
Published Date 2001/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403103251
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症例
患 者:71歳,男性.約12年前より間欠的に腹痛が出現するため当院を受診した.経口小腸造影検査で中部小腸に狭窄を認めたため,精査・加療目的にて入院となった.
ゾンデ法小腸X線所見 充満像で中部小腸に狭窄があり,同部の圧迫撮影ではKerckring皺襞が認められた(Fig. 1a).二重造影では辺縁平滑な陰影欠損像が描出され,空気量を増加すると口側腸管がやや拡張し,狭窄部の中央には欠損像の対側に小さなポケット状の突出が認められた(Fig. 1b).バリウムを薄く溜めると狭窄部には不整形の陰影斑が描出されたが,突出部の辺縁は平滑であった(Fig. 1c).腹臥位で更に空気量を増加すると,対側の突出部は偽憩室様に拡張した(Fig. 1d).
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