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今月の主題 Ⅱ型早期大腸癌肉眼分類の問題点
序説
Ⅱ型早期大腸癌肉眼分類の問題点
Introduction
八尾 恒良
1
Tsuneyoshi Yao
1
1福岡大学筑紫病院消化器科
キーワード:
Ⅱ型早期大腸癌
,
肉眼分類
Keyword:
Ⅱ型早期大腸癌
,
肉眼分類
pp.13-15
発行日 1999年1月25日
Published Date 1999/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403102913
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肉眼分類の目的
大腸癌の肉眼分類は胃癌のそれに基づいている.すなわち,大腸癌取扱い規約1)では胃癌と全く同様に0型から5型に分類されている.また,早期大腸癌もⅠ型すなわち隆起型がⅠp,Ⅰsp,Ⅰsと分けられている以外は胃癌のⅠ~Ⅲ型と全く同様で,全く同じ記号で記載するように定められている.
この分類で進行癌の1型から5型まではその分類に多少の施設間の差はあっても,2型とか4型という肉眼型によって,内科医も外科医も病理医もほとんど皆共通したイメージを抱き,大きさと合わせて大まかな予後まで思い浮かべることができる.仮に肉眼分類を用いずに説明しようとすれば複雑で時間を要し,お互いの意思疎通が困難になるかもしれない.
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