胃と腸ノート
表面型早期大腸癌の診断における白斑(白点輪)
長廻 紘
1
1東京女子医科大学消化器病センター
pp.826-827
発行日 1991年7月25日
Published Date 1991/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403102594
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表面型早期大腸癌(以下表面型癌)は小さいうちに粘膜下層へ浸潤し,急速に形を変える.粘膜下層への浸潤が急速かつ大量で表面型から広基性(表面型起源広基性sm癌)になるものすらある1)2).したがって,表面型として生じる早期癌は決して少なくないが,表面型のうちに診断されるものはまれであったし,今でも多くない.
表面型癌は進行の速い癌であり,表面型のうちに見つけられなければ,早期診断の実を上げたとは言い難い.しかし,いまだに確実な診断法(内視鏡の視野内に病変があれば見逃さない)はない.
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