Japanese
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今月の主題 陥凹型早期大腸癌
主題症例をみて
陥凹型早期大腸癌:主題症例を見て―陥凹型早期大腸癌の特徴および意義
On Reviewing the Case Reports of Depressed Type Early Colorectal Carcinoma
長廻 紘
1
Kou Nagasako
1
1東京女子医科大学消化器病センター
pp.955-958
発行日 1987年8月25日
Published Date 1987/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403113022
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大腸には陥凹型の早期癌はないと信じられてきた.実際に診断されたもの(切除標本で偶然に見つかったものも含めて)がなかったことと,理論的に,胃と異なり消化液の作用がないことが相まって,そう信じられてきた.ごくまれに報告例はあったが特殊なもの(未分化癌,ポリポーシス症例)であり,陥凹型早期癌は大腸にはないという総論に抵触するものではない,とされてきた.
ところが数年前から風の便りにどこそこにⅡc型の大腸早期癌があるそうだ,という話が少しずつ伝わってくるようになった.いったんあるとなると,皆が必死で発見しようとするので,たちまちのうちに相当数診断されるようになってきた.
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