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書評「ローン生化学」
香川 靖雄
1
1自治医科大学第1生化学
pp.736
発行日 1991年7月25日
Published Date 1991/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403102580
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この訳書は正統派の生化学教科書で,内容は1.はじめに,2.タンパク質の構造と機能,3.代謝とエネルギー生産,4.脂質・アミノ酸・ヌクレオチド合成,5.遺伝子発現の流れ,6.細胞の分子生物学の6部からなる.一般生化学の入門書でありながら記述はかなり詳細で,1章の細胞,2章の水の生化学構造から説き起こして33章の収縮性タンパク質に至る1150ページの大著である.しかし多色刷りの図が多くて読みやすい.有機化学を習った学生を前提にしているので,あくまでも物質を基盤として構造式を多く用い,反応図には有機電子論による解説があるのも類書に例を見ない.
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