Japanese
English
今月の主題 直腸肛門部病変の鑑別診断─最新の知見を含めて
序説
直腸肛門部病変の鑑別診断
Introduction
平田 一郎
1
Ichiro Hirata
1
1藤田保健衛生大学消化管内科
キーワード:
直腸肛門部病変
,
Crohn病
,
肛門管癌
,
STD直腸炎
,
直腸潰瘍症
Keyword:
直腸肛門部病変
,
Crohn病
,
肛門管癌
,
STD直腸炎
,
直腸潰瘍症
pp.1266-1267
発行日 2010年7月25日
Published Date 2010/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403101981
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直腸肛門部病変の特集は,過去に「胃と腸」で3回取り上げられている.直腸肛門部病変は診断自体が難しいものは少なく,病変を経験するか,直接経験しないまでもその存在を認識してさえいれば診断可能なことが多い.前回の特集(第38巻第9号)は7年前であったが,そこでは直腸肛門部の解剖など基礎的内容や,外来診察の項では肛門科的内容などが主題として盛り込まれ,肛門の3大疾患である痔核,痔瘻,裂肛などに関しても詳細に述べられていた.今回の特集でも,直腸肛門部病変の検査法と診断を主題の1つに挙げているが,そのなかでは肛門科的な内容にあまりかたよらず,外科的あるいは内科的側面も加えて述べてもらう.また,前回の特集以降に発展した新しい検査法〔拡大内視鏡,NBI(narrow band imaging)など〕による直腸肛門部病変の鑑別診断にも触れてもらうことになっている.
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