消化管造影・内視鏡観察のコツ
〔消化管造影のコツ〕注腸X線造影―前処置・造影剤・撮影法
松川 正明
1
,
和田 正浩
1
,
山本 栄篤
1
1昭和大学附属豊洲病院内科
pp.1405-1407
発行日 2008年8月25日
Published Date 2008/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403101459
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はじめに
大腸検査では最近内視鏡検査が著しく増加している.これは老健法により大腸がん検診の二次検査として内視鏡検査を推奨していることによる.また,内視鏡機器の進歩と前処置法の改良により内視鏡検査が容易にできるようなったことが大きい.一方,内視鏡検査に対して注腸X線検査でも内視鏡検査の進歩とともに検査に対していろいろな工夫が凝らされている.X線検査で炎症性疾患における病変の分布と病変の所見により,内視鏡検査より診断が容易である場合がある.X線検査の精度は前処置法・造影剤の付着性・腸管の伸展性により左右される.今回はこれらの3点を中心に述べたい.
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