今月の主題 消化管潰瘍—診断および治療の現況
X線診断のコツ
注腸造影法
市岡 四象
1
,
中江 遵義
2
1東女医大成人医学センター
2東女医大消化器内科
pp.1037-1039
発行日 1975年6月10日
Published Date 1975/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206073
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注腸造影法,とくに二重造影法は①粘膜の微細な変化を表現できること,②辺縁の変化や伸展状態がわかること,③検査が比較的短時間で簡単に全大腸をみることができる利点があり,現在では大腸疾患の診断には欠くことのできない検査法の1つとなっているが,あくまで上部消化管のX線検査と同様に,注腸造影法でも読影に耐えるきれいな写真を撮ることが肝要である.以下,われわれの行っている注腸造影法(二重造影法)の実際について述べ,2,3の症例を供覧する.
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