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今月の症例
高度の貧血を契機に発見された大きさ6mmのS状結腸IIa+IIc型sm癌の1例
Colonic Cancer (0-IIa+IIc Type), Invaded in the Submucosa, of 6mm in Diameter, which was Identified by Its Clinical Symptom of Severe Anemia, Report of a Case
長浜 孝
1
,
宗 祐人
1
,
松原 不二夫
1
,
野村 秀幸
1
,
八尾 隆史
2
Takashi Nagahama
1
1国家公務員共済組合連合会新小倉病院消化器科
2九州大学形態機能病理学
pp.1484-1487
発行日 2003年10月25日
Published Date 2003/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403100735
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〔患者〕79歳,女性.2001年1月心筋梗塞,6月脳梗塞の既往があり,抗凝固剤が投与されていた.2001年12月,動悸,全身倦怠感が出現し当院受診.Hb5.7g/dlと高度の貧血を認め入院.
〔初回大腸内視鏡所見(2001年12月13日)〕
下行結腸に大きさ約6mm大の類円形の隆起性病変を認め,その中心部に自然出血を伴っていた(Fig.1a).インジゴカルミン色素撒布では,隆起の立ち上がりは正常粘膜で,病変中央に浅い不整形な陥凹を認め,陥凹内はわずかに盛り上がっていた(Fig.1b).病変部口側より生検し,高分化腺癌と診断された.
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