Japanese
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今月の症例
大きさ10mmの上行結腸IIa+IIc型ss癌の1例
Small Superficial Depressed Type (IIa+IIc) of the Ascending Colon Cancer Invading the Subserosa, Report of a Case
三井 慎也
1
,
泉 信一
1
,
野村 昌史
1
,
後藤 充
1
,
吉田 正史
1
,
篠原 敏也
2
Shinya Mitsui
1
1手稲渓仁会病院消化器病センター
2手稲渓仁会病院消化器病センター病理
pp.668-670
発行日 2003年4月25日
Published Date 2003/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403100858
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〔患者〕 64歳,男性.2001年9月の大腸癌検診で便潜血反応陽性を指摘され,黒松内町国保病院を受診.大腸内視鏡検査を施行したところ上行結腸に病変を指摘され,同年11月4日精査加療目的に当センターへ紹介入院となった.
〔注腸X線所見〕 上行結腸の半月ひだ上に大きさ10mmの類円形を呈する隆起性病変を認めた.病変の立ち上がりは比較的平滑で,中央部には不整形の淡いバリウム斑がみられた(Fig.1a~d).また病変両側の半月ひだは病変に向かって徐々に太まっていた.
側面像では口側および肛門側の半月ひだによる彎入と比較して明らかな硬化像を呈し,台形状変形と診断した(Fig.1c).X線所見からIIa+IIc型癌で,正面像における不整陥凹と半月ひだの太まりおよび側面像での台形状変形から固有筋層以深への浸潤を疑った.
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