学会印象記
DDW-Japan 2004(第12回日本消化器関連学会週間)―上部消化管に関するテーマを中心に
後藤田 卓志
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1国立がんセンター中央病院内視鏡部
pp.1813
発行日 2004年12月25日
Published Date 2004/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403100606
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DDW-Japanは,アメリカとヨーロッパにその範を求め,消化器関連6学会の合同会議として1993年に産声を上げて以来12年の歴史を刻んできた.今回のDDW-Japan 2004は10月21日より4日間にわたり福岡の地で開催された.天候にも恵まれ,“食欲の秋”の福岡,中洲もあることから,海外からの参加も含め連日多数の出席者により熱気に満ちていた.ただ,残念なことに第3日目に新潟県中越地震が発生し,当地より参加されていた方々の心中を察するにより早期の復興を心より祈念する次第である.
筆者は2日目から参加したが,全体の印象としては各ポスター演題のレベルの高さである.特に胃EMRと大腸の診断および治療のセッションではいずれも演者と座長を多くの聴衆が取り囲んでいた.演者と聴衆との距離が近いぶんお互いによそ行きではない,欧米の学会で見受けられるような熱いディスカッションが繰り広げられ,ある意味でシンポジウム以上の熱気が感じられた.
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