Japanese
English
今月の主題 胃分化型SM1癌の診断―垂直浸潤500μm
序説
胃分化型癌SM1癌の診断―"500μm"は何とかならないか?
Introduction
八尾 恒良
1,2
Tsuneyoshi Yao
1,2
1佐田病院胃腸科
2福岡大学名誉教授
キーワード:
分化型癌
,
SM癌
,
ESD
,
術前診断
Keyword:
分化型癌
,
SM癌
,
ESD
,
術前診断
pp.5-6
発行日 2007年1月25日
Published Date 2007/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403100378
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胃癌治療ガイドライン(第2版)1)によるEMR(endoscopic mucosal resection)の適応はM癌では①分化型癌UL(-),②分化型癌UL(+),3cm以下,とされている.そして,EMR後の切除標本の病理検索で水平断端(-)でも①pSM1(SM垂直浸潤距離500μm以下)で脈管侵襲(-)であれば経過観察,②pSM浸潤が500μmを超える場合はリンパ節郭清を伴う胃切除が必要,とされている.したがって内視鏡治療の現場では,切除技術のほかに,pMおよびpSM1癌とpSM2癌(垂直浸潤距離が500μmを超えるもの)を術前に鑑別してESD(endoscopic submucosal dissection)の適応を決め,術後の病理診断によって患者さんのその後の治療方針を決定することになる.
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