今月の主題 免疫学の理解とその臨床
免疫疾患のメカニズム
胸腺腫にみられる疾患
安部 明弘
1
,
高松 純樹
2
1名古屋大学医学部第1内科
2名古屋大学医学部輸血部
pp.509-511
発行日 1995年3月10日
Published Date 1995/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402910196
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ポイント
●胸腺腫に伴う疾患の中では重症筋無力症が最も多く,次いで赤芽球癆,Good症候群があげられる.
●重症筋無力症では,抗アセチルコリン受容体(AchR)抗体によるシナプスの変性・破壊が生じる.
●赤芽球癆のうち胸腺腫を伴う自己免疫機序が関与するのは後天性慢性赤芽球癆である.
●胸腺腫に伴う免疫不全症をGood症候群と総称し,低(無)γグロブリン血症と細胞性免疫不全およびそれらの混合型に分けられる.
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