今月の主題 免疫学の理解とその臨床
免疫疾患のメカニズム
自己免疫性内分泌疾患
森本 勲夫
1
1産業医科大学第1内科
pp.512-514
発行日 1995年3月10日
Published Date 1995/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402910197
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ポイント
●自己免疫性内分泌疾患は臓器特異性の自己免疫異常が内分泌腺に生じたために発生する内分泌機能異常で,臓器障害による内分泌機能不全と異常抗体産生(ホルモン受容体抗体など)による内分泌機能異常がある.
●単一の内分泌腺の機能障害のみならず,多腺性に機能障害が生じたり,他の自己免疫疾患の合併がみられる.
●本症の発生には遺伝的素因があり,同一家系に多発することがある.
●臓器特異抗体は機能障害の発生に先行して認められることがある.
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