今月の主題 免疫学の理解とその臨床
免疫疾患へのアプローチ
主要組織適合性と免疫疾患の感受性
伊藤 直人
1
,
花房 俊昭
1
1大阪大学医学部第2内科
pp.474-476
発行日 1995年3月10日
Published Date 1995/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402910186
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ポイント
●MHC抗原は,著しい遺伝的多型性を背景として,免疫系における“自己”と“非自己”の識別の手がかりとなっている.
●自己免疫疾患においては,本来,寛容が成立すべき“自己”が“非自己”として認識され,免疫反応の対象として傷害される.
●インスリン依存型糖尿病,慢性関節リウマチなどの自己免疫疾患においては特定のHLA遺伝子との相関が認められる.特定のHLA抗原が自己抗原と結合しやすいためではないかと推定されている.
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