今月の主題 免疫学の理解とその臨床
免疫学の基礎知識
免疫の細胞学と分子生物学の基礎
矢田 純一
1
1東京医科歯科大学医学部小児科
pp.432-435
発行日 1995年3月10日
Published Date 1995/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402910176
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ポイント
●リンパ球の抗原レセプター(B細胞では表面免疫グロブリン,T細胞ではT細胞レセプター)は遺伝子の再編成によってその多様性が用意されている.
●1個のリンパ球は1種類のみの抗原レセプターをもつ.自己抗原に対応するレセプターのものは消去されるか不応化され,非自己抗原に対応するリンパ球だけが残される.
●B細胞の抗原レセプターは抗原そのものに結合するが,T細胞の抗原レセプターはその個体のMHC分子とその溝に収まっている抗原ペプチドとの組み合わせと結合する.このことによりT細胞応答の個体差が生じる.
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