今月の主題 白血病—研究と診療の最新情報
診断とFAB分類
白血病の診断の進め方
吉田 弥太郎
1
1京都大学医学部第1内科
pp.596-598
発行日 1993年4月10日
Published Date 1993/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402910099
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●白血病は,進行の早さ,予後,白血病細胞の分化の程度などから急性白血病と慢性白血病に分けられる.また両者それぞれが,白血病細胞の性格からリンパ性白血病と非リンパ性白血病とに分けられる.急性リンパ性白血病は主として小児,慢性リンパ性白血病は主として成人にみられる.急性リンパ性白血病や急性非リンパ性白血病は,白血病細胞の起源や性状からさらに細かく分類され,亜型によって治療法や予後が相当に異なるので,診断の正確さが要求される.最近では病型分類に細胞遺伝学や分子生物学的手法が導入され,予後の判定にも役立つようになっている.
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