今月の主題 白血病—最新の知見と治療の進歩
座談会
白血病の診断と治療
下山 正徳
1
,
正岡 徹
2
,
大野 竜三
3
,
大島 年照
4
1国立がんセンター・内科
2大阪府立成人病センター・第5内科
3名古屋大学医学部・第1内科
4日本大学医学部・第1内科
pp.1607-1620
発行日 1985年9月10日
Published Date 1985/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219932
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大島(司会) 本日はお忙しいところをおいでくださいまして,ありがとうございました.最近白血病では,モノクローナル抗体が用いられ,その診断方法が進歩し,変わってきています.と同時に,白血病の化学療法についても,5年ほど前に本誌で座談会が行われたときと比較しますと,治療法ならびにその考え方が"cure"させるための治療という点で変わってきていると思いますので,今日はそのことについて話していただこうと思っております.
最初に,白血病の診断とその進歩についてのお話をお聞きしたいのですが,急性白血病のFAB分類もかなり広まり,定着してきております.一方,モノクローナル抗体を用いた診断方法が行われるようになってきておりますので,そのFAB分類と,モノクローナル抗体の診断について,下山先生から話を始めていただきたいと思います.
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