今月の主題 これ血液悪性疾患?自分の守備範囲?―非専門医のための見分け方
血球異常:考え方と血液悪性疾患を疑う場合
その他の検査値異常―HTLV-1抗体陽性,sIL-2R高値など
中村 恭子
1
1日本医科大学血液内科
pp.2088-2093
発行日 2010年12月10日
Published Date 2010/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402104924
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ポイント
★HTLV-1抗体陽性者のほとんどは発症せずに一生を終える.
★HTLV-1キャリア判定には,Western blot法による確認検査が必要.
★HTLV-1キャリアがATLL(成人T細胞白血病/リンパ腫)を発症する頻度は年間3万人当たり1人である.
★授乳制限により,HTLV-1伝播が抑止されることを知っておく.
★sIL-2Rの数値に診断的有用性はない.
★総蛋白の相対的高値は骨髄腫が疑われるため,要注意である.
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