増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集
腫瘍マーカー
泌尿器系
PAP(前立腺性酸性ホスファターゼ)
守殿 貞夫
1
,
後藤 章暢
1
1神戸大学医学部泌尿器科
pp.498-499
発行日 1994年10月30日
Published Date 1994/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909916
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ACP(acid phosphatase,酸性ホスファターゼ)は1924年に発見され,1936年,Gutmanらにより前立腺癌とのかかわりが報告されて以来,前立腺癌の診断,臨床病期の分類,治療経過のマーカーとして利用されてきた.しかし,ACPは特異性や測定感度に多くの問題点があった.
しかしながら,1964年にはSchulmanらにより,ACP中の前立腺性酸性ホスファターゼ(prostatic acid phosphatase:PAP)に対する抗血清が作製され,PAPの免疫学的測定方法が開発された.また,1974年にはCooperによりradioimmunoassay(RIA)が開発され,ほかにも種々のPAP測定法がある1).
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