増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集
血液検査
血球検査
赤血球数/ヘモグロビン/ヘマトクリット
溝口 秀昭
1
1東京女子医科大学血液内科
pp.270-271
発行日 1994年10月30日
Published Date 1994/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909828
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検査の目的・意義
いずれも貧血あるいは赤血球増加症の有無を調べるために行われる.かつてはそれぞれ別々に測定が行われていたが,現在は,静脈血を用いて自動血球計算器で一度に算定されることがほとんどである.また,それらの数字から,平均赤血球容積(MCV),平均ヘモグロビン量(MCH),平均ヘモグロビン濃度(MCHC)も自動的に算定される.MCVは1個の赤血球の体積の平均で,MCHは1個の赤血球の中に含まれるヘモグロビン量の平均である.MCHは赤血球の大きさ(MCV)にほぼ比例するので,MCVをみればすむと思う.MCHCは一定体積の赤血球あたりのヘモグロビン濃度である.これらの値は貧血の鑑別診断上有用である.
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