増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第6集
血液検査
血球検査
赤血球数/ヘモグロビン/ヘマトクリット/赤血球指数(MCV,MCH,MCHC)
奈良 信雄
1
1東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科臨床検査医学
pp.111-114
発行日 1999年10月30日
Published Date 1999/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402906268
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異常値が出るメカニズムと臨床的意義
貧血,あるいは赤血球増加症の診断,ならびにそれらの程度を知るために検査が行われる.貧血がみられる場合には,赤血球,ヘモグロビン(血色素),ヘマトクリットの測定値から赤血球指数(MCV,MCH,MCHC)を計算で求め,貧血を分類する.
赤血球の減少あるいは増加は,血液・造血器疾患により造血能そのものに障害がある場合だけでなく,種々の全身性疾患でも異常になる可能性がある.このため,初期診療では欠かすことのできない検査である.
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