増刊号 図解 診療基本手技 第2集
救急手技
内科医に必要な救急処置
内科医のための眼科救急
近藤 武久
1
1神戸市立中央市民病院・眼科
pp.389-394
発行日 1992年10月30日
Published Date 1992/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909731
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救急専門の施設であっても,全科の専門医が毎日24時間体制で待機しているといった理想的な救急体制を組めるところは極めて少ないであろう.そして,救急外来の宿命として,その内容が夜間診療所や休日診療所の様相を呈したり,あるいは内科や外科の当直医がある程度,自分の専門外の疾患のファースト・エイドにも対応せざるを得ないのが救急外来の一般的な姿であろう.また日常の内科診療に際しても,眼科的な救急処置を要する疾患を合併している例や,あるいは比較的迅速に眼科医へ紹介したほうが良いといった例などが紛れ込んでくることも決して稀なことではないであろう.
本稿ではそのような場合における遭遇頻度の高い眼科疾患を取り上げ,診療に際しての注意事項などを述べることとする.
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