増刊号 図解 診療基本手技 第2集
診療手技
外科的治療手技
創傷後の感染防止
門田 俊夫
1
1新東京病院・外科
pp.307-309
発行日 1992年10月30日
Published Date 1992/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909710
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創傷治療の歴史は,外科学の歴史そのものといってよい,皮肉にも19世紀から今日に至る数々の戦争が,この分野の発展に大きく寄与した.創傷には,熱傷のように組織の欠損を伴う場合と,切創のように組織欠損を伴わない場合に大別されるが,いずれも治療にあたっては,感染の予防に主眼を置いて対処する必要がある.
創傷の感染は,非特異性の皮下軟部組織感染症であるwound infectionと,破傷風やガス壊疽に代表されるような特異的感染症に分けられる.本稿ではそれらの感染予防を中心に述べる.
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