今月の主題 最新の肺癌診療
的確な診断
肺野小型肺癌のCT診断—CTでどこまで診断できるか
山田 耕三
1
,
長嶺 真生
1
,
国頭 英夫
1
,
渡辺 古志郎
1
,
池 秀之
2
,
中村 宣生
3
1横浜市立市民病院・呼吸器内科
2横浜市立市民病院・外科
3横浜市立市民病院・病理
pp.406-413
発行日 1991年3月10日
Published Date 1991/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909605
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ポイント
1)CR断層写真,通常CTとthin-slice CTの描出能を比較してみると病変の辺縁の性状,周囲の血管・気管支の巻き込み像のいずれもthin-slice CTがすぐれていた.
2)thin-slice CTは1mm径の肺野の血管・気管支の同定が可能で小葉単位の読影に寄与すると考えられた.
3)画像診断のさらなる質的診断の向上のために,thin-slice CTの3次元的立体構築への転換を可能とするようなソフトの開発が今後必要と考えられた.
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