Japanese
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Current Opinion
肺癌の診断—孤立性肺野結節影の診断を中心に
Diagnosis of Lung Cancer
澤田 昌浩
1
,
国頭 英夫
1
Masahiro Sawada
1
,
Hiideo Kunitoh
1
1国立がんセンター中央病院内科
1Department of Internal Medicine, National Cancer Center Hospital
pp.169-174
発行日 2000年2月15日
Published Date 2000/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404902044
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■肺癌の診断をめぐる最近1年間の話題
肺癌の画像診断において日常臨床では胸部X線単純写真,CT,MRIが重要な役割を果たす.また,最近ではF−18 fluorodeoxyglucoseを使ったpositoron emission tomograpy(FDG-PET)を用いた報告も多くなされている.肺癌の画像診断は存在診断,質的診断,進展度診断に大きく分けられる.検診などなんらかのきっかけにより胸部X線単純写真を撮影し,それに異常陰影が発見される(存在診断)と,その陰影を精査されることになる.そのとき,その陰影の良性疾患か悪性疾患かの鑑別(質的診断)が大きな問題になる.それが肺癌によるものということになると,その臨床病期(進展度診断)が大きく患者の治療方針,予後に関係する.
存在診断は検診がきっかけになることが多いが,肺癌検診で最近話題になっていることに肺癌のCT検診がある.
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