図解・病態のメカニズム 胆道疾患・2
色素胆石の成因—ビリルビンカルシウム石,黒色石
伊勢 秀雄
1
,
内藤 剛
2
1石巻市立病院外科
2東北大学医学部第1外科学教室
pp.2233-2236
発行日 1998年12月10日
Published Date 1998/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909456
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色素胆石とは胆汁中色素,すなわちビリルビンを主成分とした胆石であり,その範疇にはビリルビンカルシウム石(以下,ビ石)と黒色石が入る.ビ石はビリルビンのカルシウム塩が,黒色石はビリルビンの重合体である黒色色素がそれぞれ主成分であるが,両者の成因は全く異なっており,同一の場で論じることは不可能である.そこで,ここでは両者の成因について,それぞれ教室での成績をもとに述べることとする.
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