演習 腹部CTの読みかた・13
腹部膨隆で来院した59歳の女性
岩田 美郎
1
,
山下 詠子
1
1東海大学医学部放射線科
pp.2237-2246
発行日 1998年12月10日
Published Date 1998/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909457
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Case
59歳,女性.主訴:腹部膨隆.
数カ月前より軽い腹部膨満感を自覚していたが,それ以上の症状はなく放置していた.1カ月前に知人に腹部膨隆を指摘され,不安になり内科外来を受診した.既往歴,家族歴に特記すべき事項なし.理学的所見では腹部に膨隆を認める.fluctuationを証明できた.臨床検査データではWBC 10,000/μl,Hb 12.7g/dl,CRP 1.04mg/dl,ESR 41mm/hr,Cr 0.6mg/dl,Alb 4.3g/dl,LDH 936U/l,腫瘍マーカーはCEA 1.6ng/ml,CA 19-9 1.0>,CA 125 3,200,CA 72-4 970.免疫便潜血反応は陰性.尿潜血2+.腹部CTが施行された.
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